校舎が完成、供用開始/漲水・あけぼの学園
旧施設の1・5倍
漲水学園の建物増改築工事がこのほど完了し、23日から供用を開始した。旧施設に比べて1・5倍の面積を確保したほか、太陽光パネルの設置や図書室・学習室を新たに設けるなど施設環境を充実させた。仲間貞教園長は「素晴らしい立派な施設が完成した。利用者と一緒に新しい学園の伝統を作り上げたい」と施設の完成を喜び、今後の学園運営に気を引き締めた。
漲水学園・あけぼの学園の増改築工事は、昨年4月に着工した。総事業費は約10億円。あけぼの学園は昨年11月、漲水学園はこのほど完了した。
施設は2階建てで建築面積は約4100平方㍍。利用者が居住する部分は壁や床の部分に木を使用し、落ち着いた空間に仕上げた。
施設で使用する一部電力は太陽光パネルで発電するほか、厨房はオール電化の設備を整えた。図書室・学習室は十分なスペースを確保。旧施設にはなかった自立支援室も設置した。
23日には建築終了引き渡し式が同園で行われ、先嶋建設、勝建設、松宮開発の特定建設工事共同企業体から鍵などが引き渡された。
仲間園長は「建物そのものが広くなった。たくさんの意見をしっかりと取り入れて造ってもらった」と感無量の様子。「素晴らしい建物はできたが中身が伴わないと意味がない。子どもたちと利用者、職員と力を合わせて良い施設運営をしていきたい」と話した。