寒い中で「サニツ」/旧暦3月3日
各地で潮干狩り楽しむ
旧暦の3月3日「サニツ」の24日、各地の海岸では潮干狩りを楽しむ人々が見られた。干潮の午後2時ごろには、一面にリーフが干上がり、獲物を見付けた人たちは「いたー」と歓声を上げていた。
この日は、前日とは打って変わり寒い1日に。最低気温は午前5時42分で14・9度となり、平年に比べ3・7度低かった。
サニツの浜下りは、女性だけの行事だったという。料理を重箱に詰めて浜に行き、ビーチパーティー。寄せ来る波を3度またぐ「ミナンガパナ」という儀式で、身を清めた。今では男性も入り仲間や親戚同士で、うたげを催す光景が多く見られるようになった。
潮干狩りの人たちは、うつむいて目線を足下に集中させ、獲物を探し求めた。上野新里のシギラビーチで潮干狩りをした代の女性は、タカセガイやサザエなど約個の貝とカニなどを取る大漁。「毎年サニツには、潮干狩りをする。潮のにおいが香ばしく、気分爽快。今晩は取れ立ての海の幸をつまみに、主人とビールで乾杯だよ」と笑顔いっぱいだった。
今年は「うるう年」で旧暦の3月が2回あり、4月23日が2回目の3月3日に当たる。