送水管の破裂防止へ/新年度の事業計画など承認
宮古土地改良区
宮古土地改良区(仲間克理事長)の第23回通常総代会が29日に開かれ、地下ダムの水を送る送水管の破裂を防止する新規事業に取り組むことを盛り込んだ2012年度の事業計画などを承認した。年度の一般会計決算は収入が3億2747万円、支出が3億121万円となり、差し引き2625万円の黒字を計上した。
事業計画書によると、平良福山のピンフ岳ファームポンドから西原や添道への送水管(支線水路)は「強化プラスチック複合管」と呼ばれるが、水圧の高い同一帯では管が時々破裂し、復旧に時間を要するため、作物の生育や交通に影響しているという。新規事業は、同状況の解消のため、現在の管を破裂しない鋳鉄管に取り替える。
11年の水使用量は、春と夏場の少雨傾向が影響し、前年を40%上回ったと報告された。
あいさつで仲間理事長は、「地下ダムの供用開始に伴い、収益の高い水利用農業の普及が進み、農産物も多様化している」と宮古農業の発展ぶりを報告。今後については伊良部にも農業用水が行くことから「宮古の水利用農業の可能性は、計り知れないものがある」と展望した。
沖縄総合事務局の馬場一洋農林水産部長と県宮古農林水産振興センター農林水産整備課の松元茂課長が祝辞を述べ、水利用の進展や地下ダム関連施設の適切な管理による、宮古農業の発展を祈念した。