平良さんに農水大臣賞/県きび競作会表彰式
伊佐さん多量生産2位/砂川さんら4人特別表彰
【那覇支社】第36回県さとうきび競作会表彰式(主催・県糖業振興協会)が26日、那覇市の沖縄産業支援センターで催された。2011/12年度期産サトウキビ生産の優秀農家が表彰され、宮古島市から表彰農家トップに平良玄序さん(62)=伊良部=が選ばれ農林水産大臣賞を受賞した。また、多量生産の部で県第2位となった伊佐善博さん(63)=伊良部=が県農林水産部長賞を受賞。特別表彰(県糖業振興協会理事長賞)には▽砂川安英さん(73)=城辺=▽川満広士さん(86)=下地=▽渡久山毅さん(63)=伊良部=▽高江洲常功さん(69)=多良間村=の4人が選ばれた。
平良さんの今期産(夏植)サトウキビは、甘蔗糖重量2797㌔㌘/10㌃、蔗茎重量1万9480㌔㌘/10㌃、糖度14.4度と県下最上位の成績だった。キビ作36年の経験があり、植付から収穫までを機械化一貫体系による省力化と生産コスト削減に努めているほか、機械化適応性に優れた品種などの導入にも積極的に取り組み、病害虫を徹底防除するなど、高品質のサトウキビ生産と営農が高く評価された。
受賞者を代表してあいさつした平良さんは「頑張れば、ちゃんと作物は応えてくれる。化学肥料に頼らない栽培と水の大切さを基本にして、今後も増産に励んでいきたい」と抱負を述べた。
また、県農水部長賞を受賞した伊佐さんは今期、20万5502㌔㌘を生産し県内生産第2位となった。
特別表彰を受けた4人のうち、川満さんは「サトウキビ栽培は自分の生命だと思っている。私一人でできたことではなく、周りの人たちの手助けがあったお陰だ。感謝の気持ちでいっぱい」と受賞の喜びを語った。