技術の粋を学ぶ/西東集落の住民
仲原地下ダムを見学
城辺西東の住民らは、同集落の東側で仲原地下ダムを建設している鴻池・平安座共同企業体の招きを受け28日、同ダムの建設現場を見学した。
現場にそびえ立つ削孔機は「キリン6頭分の高さになる」。「キリンの平均的高さは約5・5㍍だから、削孔機の高さは32㍍」などと、説明は子どもに喜ばれるように工夫を凝らした。
仲原地下ダムの止水壁の計画延長は、2350㍍で、約300㍍がすでに完成。同企業体は149㍍を請け負っている。同ダムの計画有効貯水量は920万㌧と既存2、計画2の計4ダムのうち最大規模。同ダムの水は伊良部と砂川の東山ファームポンドに送水される。
西東自治会の福里ます自治会長は「西東は高台にあるので井戸水が取れず、昔は水汲みが大変だった。水道が来るまで隣り部落の仲原や西中までくみに行った」と水に苦労した以前の生活を紹介。「当時、西東の地下にダムができるぐらいの水があることを知るよしもなかった。技術で世の中は変わるんだね」と笑顔だった。
同見学会は、地下ダムの概要を近くの住民に改めて知ってもらおうと企画した。同会には子どもから大人まで参加し①地下ダムと地上ダムの違い②地下ダムの仕組み③地下ダムの良いところ④地下ダムの作り方-などについて学んだ。