グリーンネット 2万本を植樹
発足7年 延べ3200人参加/緑のボランティアとして定着
緑づくりのボランティア組織「美ぎ島宮古グリーンネット」(会長・下地敏彦市長)の発足以来2011年度まで7年間の活動実績が、このほどまとまった。植樹本数は、1万9879本(新植1万6030本、補植3849本)に上った。活動は37回行われ、延べ3276人が参加した。植樹や育林(下草刈り)などの活動が畑の防風林帯などで行われ、その面積は5万5000平方㍍を超えた。
グリーンネットの発足は、03年9月に襲来した台風14号で農作物や農業施設、ライフラインなどに甚大な被害が出たのがきっかけとなった。
同災害を教訓に、県の農業関係出先機関のトップらで構成する宮古地域農業推進会議が、災害に強い島と花と緑に包まれた「美ぎ島」づくりを提唱、これに市民や団体が賛同し05年6月8日に設立された。
11年8月末現在の会員は個人341人、団体60となっている。年会費は個人1口2000円、団体が同1万円。同ネットでは、多くの市民、団体の加入を呼び掛けている。
植栽した樹種は30種類に上り、植えた本数が最も多いのがテリハボクの6655本。フクギの2169本、ヤブツバキ2057本、イヌマキ1909本、タブノキ1088本などが続いた。
11年度は、820本(新植566本、補植254本)を植えた。活動は6回行われ、延べ457人参加した。
同年度の活動では、キヤノンの職員21人の参加など島外の参加者がいたのが、特徴的だった。「花王・みんなの森づくり活動助成」「セブン-イレブンみどりの助成事業」などの支援もあった。
同ネット事務局では「キヤノンのような島外からの参加者を募集して、ついでに宮古の観光を楽しんでもらうなど緑づくりと観光をリンクさせたい」と抱負を話している。
会員加入の申し込みは美ぎ島宮古グリーンネット(電話73・8191)まで。