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2012年6月2日(土)9:00
「ヤッカヤッカ」終日響く/多良間島
神酒回し飲み、豊作祈願
【多良間】多良間の豊年祭「スツウプナカ」最終日の1日、神歌のはやし「ヤッカヤッカヤッカ」が終日響き渡った。参加者らは、ウヤキツヌザラ(富貴角皿)の酒器とユナウスと称する円筒状の酒器に入った神酒を回し飲みし、旧年中の大豊作に感謝し、新たな年の豊かな実りを願った。
この日の午後、下地昌明村長や神女職のツカサンマ(司母)らがナガシガー、フダヤー、パイジュニア、アレーキの4祭場から招待を受けた。
このうち、最初に訪れたナガシガー祭場では、神への祈り儀式が古式にのっとって行われた。
下地村長は「今年は青々と農作物が育っている。大豊作は間違いない。五穀豊穣と村民の無病息災を祈願する」と述べた。
参加者らは、紅白のカマボコや刺身などに舌鼓。「おいしい」と笑顔を見せていた。
この後、神歌を唱えながら立ち上がり、「ユノーレガ、ユノーレガ(豊年だよ、豊年だよ)、ヒヤ、ヤッカヤッカヤッカ」とはやし神酒を飲んだ。
スツウプナカは、1983年に村の無形民俗文化財に指定された。