土壌の流出防ごう
リュウノヒゲ9000株植栽/「保全の日」ちなみ
「次代(つぎんかい)へ残そう(ぬくさでい)農地の恵み(ぱりぬみぐん)」-。県宮古農林水産振興センターと宮古島市は6日、城辺長南地区で2012年度「土壌保全の日」活動を実施した。両機関の職員ほか一般農家ら約130人が参加し、リュウノヒゲ9000株を土壌の流出防止のために同地区の畑の端に植栽し、土壌保全の重要性をアピールした。
土壌保全に関するイベントは、毎年6月の第1水曜日に実施している。関係機関や農家の意識高揚が狙い。
植栽作業には行政機関のほか宮古島漁協、JA、製糖工場、森林組合、土地改良区など関係する団体と農家が参加した。
開始セレモニーで農林水産振興センターの與那嶺宏明所長は「赤土の流出は地力が弱まり作物栽培に影響するだけでなく海に流れ出れば環境悪化にもつながり、水産業や観光業にも大きな影響を及ぼす。きょうの植栽で土壌の流出を防ぐとともに地域全体に土壌保全の意識の高揚が図られることを期待している」とあいさつした。
また、宮古島市の長濱政治副市長も「土壌を守るという意識を強く持って土壌保全の大切さを訴えていこう」と呼び掛けた。
そのほか、長南地区県営土地改良事業推進協議会の神里晃会長がスローガンを読み上げ①グリーンベルトで土壌流出防止を図ろう②緑肥栽培と有機物の投入により地力増進を図ろう-と宣言した。
この後、参加者全員で植栽作業を開始。土壌流出防止のために畑の端にリュウノヒゲを植え付け、土壌保全および景観美化の活動に汗を流した。