還付金詐欺に注意を/宮古島署など
銀行前でチラシ配布/那覇での連続発生受け
那覇市内で還付金詐欺未遂事件が5日に発生したことを受け、宮古島署などは15日、琉球銀行と沖縄銀行の両宮古支店前で市民らに注意喚起のチラシを配布した。那覇市では先月も高齢者を狙った詐欺事件が5件発生しており、同署などでは、官民一体となった広報啓発活動をさらに強化し、犯罪の未然防止と防犯意識の高揚を図る方針。
この日は年金支給日でもあり、銀行にはお年寄りたちの姿が多く見られた。
配布したチラシには「還付金をATM(現金自動預払機)で返すことは絶対にありません」「振り込む前にまず相談」などと記し、注意を呼び掛けた。
5日に那覇市内での還付金詐欺未遂事件は、被害者が不審を感じて銀行に相談し、未然に防止された。
当時の電話内容は「市役所職員○○です」「後期高齢者医療保険の還付金があります」「期限はきょうまでです」「銀行に振り込む時間がないので近くのコンビニに行き、そこから電話してください」。配布したチラシにはその内容も書き入れて「税金や医療費などの過払い分をATMで返還することは絶対にありません」と呼び掛けた。
管内では年金支給日の2カ月に1回、各金融機関で振り込め詐欺に遭わないよう注意喚起のチラシを配布している。
宮古島署によるとこういった関係機関の取り組みなどで、ここ数年は振り込め詐欺などの被害は発生していないという。
ただ、県内では振り込め詐欺以外の「特殊詐欺」事件が増えているとして「怪しいと思ったら警察や防犯協会などに相談してほしい」と話している。
宮古島署と宮古島地区防犯協会の電話番号は72・0110