宮古の助産師が一堂に
地区委員会を設立/子育て支援を推進へ
県助産師会宮古地区委員会がこのほど設立され19日、21人の助産師が参加して、設立総会と交流会が開かれた。助産師は女性だけの資格で、病院などで妊産婦や新生児の助産行為や保健指導を行う専門家。宮古での設立は初めて。今後、会員を増やし、スキルアップを図りながら病院や県助産師会などと連携し、きめ細かな子育て支援を推進していく方針。委員長には浜元助産院長の浜元勝枝さんが選ばれた。
委員長に浜元勝枝さん
宮古地区における助産師は、県助産師会に入会していたものの個々の活動で団体としての交流がなく、実数などが把握できていなかった。
離島やへき地における出産を取り巻く環境は、産婦人科病院の閉鎖や医師不足などで厳しい状況だ。
今回の宮古地区における委員会設立は、助産師の役割がさらに強化されるものとして県助産師会も大きな期待を示している。
「設立式と交流会」には同会の桑江喜代子会長、許田英子理事が参加。桑江会長は「病院も地域と連携しなければ成り立たない。そういった意味からも助産師の役割は重要になる。助産師がこれだけ宮古島にいるということは、妊産婦やこれから子どもを産む女性たちに心強い」と話した。
桑江会長は、来年1月に沖縄市に開設予定の母子保健や助産師の拠点施設「県助産師会母子未来センター」も紹介し、「研修の場や情報交換の場として大いに活用してほしい」と新たな活動拠点の広がりに期待した。
会長に選出された浜元さんは「会員たちがそれぞれ良いものを出し合い、良い方向へ進んでいければ」と話した。
宮古地区委員会では今後、定期的に委員会を開いたり、病院や県助産師会と情報交換などを通して、出産や産後についての具体的な支援活動を見いだしていく予定。