支援室「ゆい」の利用者倍増/発達障害連絡会議
11年度は217人 相談、支援は延べ1136件に
2012年度発達障害児(者)に関する連絡会が29日、市役所平良庁舎で開かれた。市発達障害児(者)支援室「ゆい」の11年度実績は支援実数が217人、延べ相談・支援件数は1136件だったことを担当職員が報告。前年度比でいずれも2倍近い大幅増となった。12年度事業計画としては新たに障害児(者)の親を対象とした教室を開催することなどが説明された。
同連絡会は、宮古地区の発達障害に関わる各機関が情報の共有、連携強化を行うことで発達障害児(者)への地域支援体制の整備を図ることを目的に、市障がい福祉課が年3回、開催している。
支援室「ゆい」は発達に関する相談、支援などを行う部署として市が2010年4月に開設。10年度の利用者実数は112人で、その内訳は0~3歳が15人、4~6歳は38人、7~12歳が47人、13~15歳は9人、16~18歳は3人で、19歳以上はゼロ。電話や来所、巡回、訪問による相談や支援の延べ件数は596件だった。
11年度の利用者実数は継続が79人、新規138人で合計は初年度実績を105人上回る217人。内訳は0~3歳が15人、4~6歳32人、7~12歳が140人、13~15歳20人、16~18歳6人で、19歳以上4人で、7~12歳の小学生が大幅に増加している。延べ件数は初年度を540回上回る1136回。最も多かったのは訪問による相談・支援で483件。次いで電話の462件だった。
今年度最初の連絡会では、「ゆい」の担当職員が11年度実績を説明したほか、12年度事業計画として発達障害児(者)の親を対象に対応法などを指導する「ペアレントトレーニング」を自主事業として新規に実施するほか、保育所の巡回相談や乳幼児検診後のフォロー教室などを関係部署と連携し行うことなどを報告した。
今回出席した、宮古福祉保健所、市児童家庭課、健康増進課、特別支援学校、地域生活支援センター「サポート」など関係機関の担当者も今年度の取り組み予定などを発表。市障がい福祉課自立支援給付係の担当職員は、法律改正に伴い今年度から変更となった相談・支援体制などについて説明した。