飲酒運転の根絶訴え/夏の交通安全運動出発式
「マリオカート」でパレード
夏の交通安全県民運動(11~20日)の宮古地区出発式(主催・県宮古事務所、市、宮古島署、宮古島地区交通安全協会)が10日、県宮古合同庁舎で開かれた。交通安全推進機関・団体から約300人が参加し、飲酒運転の根絶などを誓い合った。市内の主要道路ではパトカーとマリオカートでパレードを行い、交通事故のない安全・安心の地域づくりを訴えた。
運動のスローガンは「私たちはルールを守ります!」(飲酒運転にレッドカード)。重点目標は▽飲酒運転の根絶▽子どもと高齢者の交通事故防止▽二輪車の交通事故防止(特に、若年層を含めたマナーアップの推進)。
広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けることにより、交通事故の防止を図るのが目的。運動期間中は、同庁舎1階ホールでパネル展が開かれている。
参加者らは、交通事故犠牲者に対し1分間の黙とうをささげた。
主催者を代表して県宮古事務所の黒島師範所長は「飲酒運転は絶対『しない、させない、許さない』の環境づくりが大事。日本一交通安全な宮古島にしよう」とあいさつ。
宮古島署の宮城英眞署長は「宮古管内では今年に入ってから飲酒がらみの交通死亡事故が2件発生した。路上寝は後を絶たない。今後とも交通事故を発生させない対策を強化していく」と決意を新たにした。交通安全協会の宮里敏男会長は「飲酒運転を無くすためには一人一人の自覚が重要。家庭や職場で飲酒運転根絶に取り組み、交通安全の輪を広げよう」と訴えた。
宮古圏域の市村長を代表して下地敏彦市長(代読)が「地域に密着した運動を展開し、交通安全の高揚を図りたい」と決意表明した。
全日本交通安全協会推薦のDVD「危険な心が事故を呼ぶ」が上映された。運転手の油断で、交通事故につながる事例などが紹介された。