大型トラック1台3500円/伊良部キビかん水
宮古島と同額でスタート
伊良部地区の干ばつ対策会議が17日、宮古製糖伊良部工場であった。容量10㌧の水タンクを積む大型トラック1台のかん水費用は、宮古島と同額の3500円(市補助2000円、農家負担1500円)に設定。かん水は、会議後の同日午後から開始した。
伊良部地区の会議は、1500円の農家負担は大きいとの指摘や、給水カ所の変更などに伴い、独自要綱を作成する必要があったため開催した。
12日の市の対策会議で決めた1500円の農家負担は2008年度以来で、09~10年度の1000円と比べ、500円増額した。
市農林水産部伊良部農林水産室の村田正憲室長は、08年干ばつ時に1㍑当たり185円程度だった軽油価格が、今回は147円と安くなったことを示し、農家負担増は妥当ではないとの考えを暗に示した。
宮古製糖伊良部工場の渡久山和男工場長は伊良部独自の対策は否定されるべきではないとしながらも、昨年統一歩調を取らなかったことに外部から批判があったことを明かし、昨年同様の取り組み(1台3000円)は厳しいとの見方を示した。
議論を経て、宮古地区トラック事業協同組合の下地利一伊良部支部長が「市の対策会議で決定した3500円を踏襲したい」と述べ、これを了承する形になった。
給水施設は、当面前里添洲神のため池1カ所を利用し、干ばつの状況次第で増やしていくことを確認した。