多良間干ばつ状態解消
2日間で108㍉ 島に恵みの雨
多良間島に25日から26日午後6時の間に、108・5㍉の大雨が降った。この雨で、サトウキビの生育を阻害していた干ばつ状態は解消。被害拡大の懸念が払拭され、農家に安堵感が広がった。
多良間村の雨は来月上旬から始まる春植にも、タイミングの良い潤いをもたらした。
58歳の農家は「島の多くの住民が雨の祝いをやると、喜んでいた。土深くまで濡らす雨が降り、キビに元気が出てきた。もう心配は要らない」と、ほっとした表情を見せた。
25日は午前11時から降り始め、正午から1時間の間には20㍉の強い雨が降った。雨は強くなったり、弱くなったりして、午後10時ごろまで降った。
気象台によると、大気の状態が不安定なために、雨雲が発達し所々に雨を降らせた。多良間には雨雲が断続的に長時間かかった。
宮古島にも最近、雨が片降りしているものの、干ばつ状態の解消には至っていない。
25日から26日午後6時までの各地の雨量は次の通り。
多良間仲筋(108・5㍉)▽下地島空港(23・5㍉)▽平良下里(21・5㍉)▽宮古空港(17・0㍉)▽城辺新城(9・0㍉)