海の恵みに感謝
追い込み漁・海産物料理体験/佐良浜中
市教育委員会伊良部分室(佐久田元武室長)は26日、佐良浜中学校(知念安則校長)の1、2年生63人を対象に追い込み漁体験学習を実施した。男子生徒が追い込み漁でアイゴなど200㌔余を大漁し、女生徒たちが海産物料理で奮闘した。生徒たちは、海の恵みに感謝し、漁業の大切さを実感した。
総合的な学習の時間の一環。地域産業(水産業・水産加工業)や伝統文化について意欲的に学習し、地域理解を深めることが目的。
この日の午前、男子生徒たちは、漁船約10隻に分乗し、佐良浜漁港を出港。追い込み漁は白鳥崎などの沿岸海域で行った。協力した漁師たちが追い込み網を設置し、生徒たちが水しぶきを上げながら袋網に魚を追い込んだ。3回の追い込み漁でイラブチャーなど計200㌔余を水揚げした。
伊良部漁協の特設会場で魚解体は行われた。女子生徒は、母親らと一緒に魚さばきに挑戦。手慣れた包丁さばきで解体していた。
追い込み漁を体験した1年の石川雄大君と濱川涼雅君は「海底の岩穴に大きなイラブチャーがいた。太陽の光が差し込んでいたので、とても美しかった。感動した」と声を弾ませていた。
2年の仲間莉美さんは「魚をさばくのは難しかった。これからは家庭で魚解体を手伝い、上手にさばきたい」と話した。
新鮮な魚類は刺し身や油揚げに料理にされ、全員が美味しそうに舌鼓を打っていた。