農産物の盗難防げ/青年クラブなど一斉パト
2012年度の「農業生産にかかる一斉防犯パトロール」(主催・宮古地区就農青年クラブ連絡協議会)が30日、宮古島一円で行われた。青年クラブ会員をはじめ、行政や警察の関係者らが参加した出発式では、農産物の盗難防止に決意を込め「ガンバロウ」を三唱。青年クラブ会員らは、同日の一斉パトロールを起点に1年間、地区ごとにパトロールを行う。
出発式で宮平浩幸同協議会長は「農家が一生懸命育てた野菜や果物が盗難に遭うのは悔しい。パトロールを継続することで、盗難は減っていく」と、未然防止に団結を促した。
宮古島署の砂川久義生活安全課長は6月以降、耕運機や島バナナの盗難や、スイカを割るなどする悪質な被害の届け出があったことを報告。同被害は氷山の一角とし、夏場に向け農産物の盗難防止活動に力を注ぐ考えを示した。
宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長は「農家が丹精込めて作った農作物の盗難は許せることではない。安心した農業が営めるよう、協会も応援する」と連携を誓った。
県宮古農林水産振興センターの松尾安人課長は「青年が安心な農業環境づくりに貢献することは意義深い」と強調した。