「ぱりみず」の日を設定/土地改良区 式典開き宣言
地下ダムの水に感謝
宮古土地改良区(仲間克理事長)は8月3日を「みゃーく(宮古)・ぱりみず(畑水)の日」と定め同日、福里地下ダムのある城辺福東で式典を開き宣言した。方言の「ぱり(畑)」=8と、「みず(水)」=3の語呂合わせをした。地下ダムの水と、ファームポンド(FP)などのかんがい施設に感謝する日として設定。地域による施設周辺の自主清掃促進も狙いにした。
式典には、農家や農業関係者ら約50人が出席した。
あいさつで、仲間理事長は宮古地区国営かんがい排水事業は、『雨乞い農業』に終止符を打ち、収益性の高い施設野菜や果樹栽培を可能にし、経済発展に大きく貢献していると、水の効果を評価。今後は「地下ダムを中心とするかんがい施設を地域の財産として守り、次世代に引き継ぐ役目がある」との認識を示した。
県宮古農林水産振興センターの與那嶺宏明所長は「安定した農業経営を継続するためには、かんがい施設を活用するだけでなく、水利用のルールを守り、施設の維持管理を適切に行うことが重要」と述べた。
野崎達男市農業委員会長が、施設周辺の自主的美化活動の宮古全域への広がりと、農業振興を祈念し「みゃーく・ぱりみずの日」を宣言した。
宣言文は宮古の農家が干ばつに見舞われ、「水無し農業」に苦しめられていた歴史を紹介。「宮古島に大変革を起こし、豊かな農業にしたのは地下ダムのおかげ」と感謝した。
福東の平良盛栄自治会長は、世界に類例のない大規模地下ダムが福東に完成し、関連施設が観光名所になったことを誇りにした。
下地原クイチャー保存会が、クイチャーを勇壮に舞い、「ぱりみずの日」の創設を祝った。