社会・全般
2012年8月12日(日)9:00
キビの塩害被害を訴え/城辺の生産者
防潮林破壊が影響と指摘
城辺福里の七又海岸近くでサトウキビを生産している複数の農家が関係機関に塩害被害を訴えている。2010年に完成した宮古島メガソーラー実証研究設備の建設によって防風・防潮林が破壊されたことが要因と指摘し、建設した沖縄電力に説明を求めている。
塩害の被害が出ている圃場はメガソーラー施設の裏側。多くのサトウキビが茶色に変色しており、立ち枯れが懸念される。
生産農家によると台風9号が接近した後で一気に変色が進んだという。ある農家は「あの施設ができるまでこのようなひどい塩害はなかった。サトウキビが全滅して収穫できなかった畑もある」と現状を説明して落胆した。
要因については「施設ができるまで、あの場所には森林があって塩害を防いでいた。それがなくなったため塩害が大きくなった」などと指摘している。
生産農家らが沖縄電力に訴えたところ、10日午後に担当者が現場調査のために訪れた。被害の状況を確認し「持ち帰って検討させていただきたい」と述べた。