街路樹をきれいにせん定/工業高通り
緑創出の波及効果に期待
宮古工業高校正門から恵商店交差点に向かう通りの高木の街路樹イヌマキと四角にせん定されたヒメサンダンカの花が道行く人たちの目を楽しませている。市が構想している「花の王国公園」や「道路の里親」とも連動。関係者は、「地域の人たちが緑の環境を創出するモデル地区になれば」と波及効果に期待している。
この道路は「市道A-55号線」で延長428㍍。せん定しているのは宮工高校長の多良間勉さんで、4年前に同校に赴任したことをきっかけに始めたという。「生徒たちの通学路にもなっている。気持ち良く登下校してもらいたかった」
多良間さんは過去に「緑の街角賞」を受賞するなど、庭いじりが趣味。土、日を利用して約70本のヒメサンダンカをきれいに四角に整え景観を彩った。
多良間さんの行動を見て、地域の人たちもせん定作業を手伝うようになり、緑を創出する輪が広がっている。
イヌマキを囲むヒメサンダンカの赤い花は今が見ごろ。話を聞いた市民が見学に訪れることもあるという。
市民運動実践協議会グリーン部会の友利吉博部会長は「地域の人たちが自主的に工夫して取り組む緑化活動は大変重要。市全体の緑の創出につながれば」と話している。