宮古にも戦争があった/平和グループ主催
親子で戦跡巡り再認識
コープおきなわ宮古平和グループ「あたらすの会」(志萱弘子代表)は19日、宮古島の戦跡巡りを開催した。親子連れが参加し、バスで慰霊碑や納骨堂、壕跡などを訪れ、戦争の悲惨さや平和の尊さを再認識した。
同会は、宮古でも悲惨な戦争があったということを知ってもらいたいと毎年、夏休み期間に企画している。
案内役がハンドマイクを使って、それぞれの戦跡にまつわる歴史などを詳しく説明した。
戦時中に宮古島で戦死した駐屯部隊員の冥福を祈るために建てられた「豊旗の塔」(平良東仲宗根)では、戦争の悲惨さを語り継ぎ、後世に伝えていくことの大切さを改めて実感した。
また、元陸軍海上挺進第四戦隊駐屯記念碑(同荷川取地区)では、47隻の特攻艇を十数カ所の洞窟に隠して敵の上陸に備えたことなどを紹介。自らの命を犠牲に敵を撃破する特攻隊員の任務を話し、命の尊さについて考えた。
夏休みでいとこの家に遊びに来ていた嘉数悠一郎君と弟の響希君(2人とも那覇市立上間小)も参加し「宮古であった戦争のことをいろいろ学びたい」と話した。
参加者は▽ピンフ嶺野戦重火砲壕跡▽野原越納骨所跡▽日本軍慰安婦の碑▽陸軍中飛行場戦闘指揮所跡-などを巡り、最後はカママ嶺公園内にある「憲法九条の碑」前で、平和を希求する気持ちを新たにした。