農業活動拠点施設が落成/吉田集落
太陽光発電備える/住民、関係者集い祝う
城辺吉田集落の農業活動拠点施設(公民館)が落成し28日、式典と祝賀会が開催された。太陽光発電システムを備えた環境に優しい施設。年寄りや障害者に使い勝手の良いバリアフリー構造にもした。同会には地域住民や関係者らが大勢集い落成を祝うとともに、拠点施設を中心に、吉田集落が発展していくよう祈念した。祝賀会は多彩な余興で盛り上がった。
吉田集落は1958年、西西集落から分離した。同年に茅葺き屋根の公民館を建設。鉄筋コンクリート造りの旧公民館は68年に高等弁務官資金を活用して建設したが、築43年を経過して老朽化が進み、危険な状態にあった。新公民館は市の村づくり交付金事業の一環として、2011年12月に着工し、今年6月15日完成した。
吉田地区村づくり推進協議会の砂川恵良会長は「施設の落成を契機に、住み良い地域づくりに努めていきたい」と決意を新たにした。
下地敏彦市長は「農業活動の拠点となる施設は、営農にかかる会議や豊年祭、敬老会などの集落行事や自治会の交流の場として幅広く活用していただきたい」と祝辞を述べた。
祝賀会は、下里典子さんら吉田婦人会による「トーガニアヤグ」の優雅な舞いで幕を開けた。青年会は故下里恵雄氏が戦時中に習い、自分流にアレンジして伝えたという「八木節」を演舞。子どもたちも、元気いっぱい踊った。余興の合間は、乾杯で盛り上がった。
吉田地区農業活動拠点施設の事業費は、約6000万円。敷地面積は1453平方㍍と広い。建物面積282平方㍍、延べ床面積が240平方㍍。太陽光発電施設は、5・6㌔㍗以上の蓄電能力がある。
村づくり交付金事業では▽畑の区画整理(7・4㌶)▽かんがい施設(7・6㌶)▽農道(260㍍)▽農業集落道(205㍍)▽農業集落排水施設(1269㍍)▽集落防災安全施設(7基)-なども整備した。総事業費は、6億6000万円。