16日にも送水再開/道路崩落問題
土地改良区理事会で確認
大雨が影響とみられる地滑りで平良字西原の一部道路が崩落し、埋設されていた農業用水の送水管が折損した問題で、宮古土地改良区(仲間克理事長)は13日午後に理事会を開き、16日までに応急的な復旧工事を終え、送水を再開することを確認した。計画通りに進めば平良大浦西など一部地域の農業用水の断水は16日ぶりに解消される。理事会では復旧費の負担を国に求めていくことも決めた。
復旧工事は急ピッチで進められており、14日には新しい送水管の取付工事が行われる。その後16日に送水を再開し、先月末から断水が続いている平良大浦西や島尻、狩俣集落の全域でかんがい施設の利用が可能になる見通しだ。
13日の理事会では復旧工事費についても協議。復旧費がおおむね700万円とされ、このうち2割の140万円が地元土地改良区の負担になることが事務局から説明された。ただ、財政的にゆとりがないことなどから、国に地元負担分の免除を求めて要請することを全会一致で決めた。
道路が崩落した現場は平良字西原の県道83号で、8月の台風接近に伴う大雨の影響で地滑りを起こしたものとみられる。同7日に最初の崩落があり、同31日には再び崩れた。歩道を中心に長さ約25㍍、幅は最大で10㍍にわたって崩落している。歩道部分に埋設されていた農業用水の送水管は2回目の崩落で折損した。