社会・全般
2012年9月23日(日)9:00
170羽の飛去を確認/下地入江
越冬地向け南下/アカハラダカ市民観察会
アカハラダカ市民観察会(主催・宮古野鳥の会)が22日、下地入江橋で行われ、親子連れら約30人がアカハラダカ(タカ科)が宮古島を飛び立ち南下する群れを観察した。この日は177羽が観察された。
アカハラダカを見るのは初めてという60代の女性は「1羽朝日を浴びてキラキラと飛んでいる姿を肉眼で観察できた。その後、群れで飛び去るのを望遠鏡で見たがとても感動した」と話した。
同会の仲地邦博会長がアカハラダカは朝鮮半島などで繁殖し、越冬のため東南アジアに向けて南下する途中、宮古島を中継地点としていることやアカハラダカの渡りの経路などを説明した。
10日に飛去数調査を開始してから22日までの合計飛去数は431羽。調査は23日に終了する。2011年の調査期間中に、宮古島から越冬のため南下したアカハラダカの数は約1500羽だった。
これまでにアカハラダカが宮古島に飛来する姿の観察記録はほとんどなく、飛来する時刻などに関しては分かっていないことが多い。