第1回の集団接種実施/ポリオ不活化ワクチン
2回目は28日
子どもが受けるポリオワクチンが9月から経口生ワクチンでの接種から注射による不活化(殺したウイルスからつくられる)ワクチンでの接種に切り替わり、宮古島市では同ワクチンの第1回集団接種を30日、平良保健センターで実施した。
午前9時から始まった集団接種では、接種対象年齢の生後3カ月から7歳半未満までの子どもが注射によるワクチン接種を受けた。
第2回目の集団接種は今月28日に行われ、市では積極的な接種を呼び掛けている。
ポリオの予防接種は、これまで使われていた生ワクチン(ウイルスの毒性を弱めたもの)では、ごくまれに手や足にまひ症状が出ることから、9月から全国で毒性をなくした不活化ワクチンに切り替わった。
接種方法も飲む方式から注射となり。飲む方式は2回接種だったが注射は4回接種となっている。
これまでの生ワクチンは、ポリオウイルスの病原性を弱めてつくったもので、ポリオに感染したときとほぼ同様の仕組みで強い免疫が出来る。しかし、免疫をつける力が優れている一方で、まれにポリオにかかったときと同じ症状が出ることがあった。
「不活化ワクチン」は、ポリオウイルスを不活化(殺し)して、免疫をつくるのに必要な成分を取り出し病原性を無くしてつくったもので、ウイルスとしての働きはないことから、ポリオと同様の症状が出る副反応はないが、発熱などの副反応が生じることはある。