市に防災ガイドブック贈呈/県建設業協支部
「安全安心な暮らしに活用を」
県建設業協会宮古支部(豊見山景順支部長)は5日、自然災害への注意や対処法など「備えの情報」をまとめた「減災・防災ガイドブック」9000部を宮古島市に贈呈した。県建設業協会と県建設産業団体連合会が共同で初めて作成したもので、沖縄限定版。贈呈した豊見山支部長は「人命や財産を守り、安全、安心な暮らしづくりに活用してほしい」と話した。多良間村にも1000部寄贈する。
ガイドブックには台風や集中豪雨、土砂災害、竜巻などの特徴や、起きた時にどう対処するかなどが、マンガや図解で分かりやすく説明している。
このうち津波のページでは、津波の発生原因となる断層の基本的な型や津波のメカニズムなどを図解で紹介。護岸施設や木造家屋、沿岸集落などに与える影響や被害についても記した。
「津波から身を守る10箇条」では▽避難する場所をあらかじめ家族で話し合っておく▽注意報や警報発令の場合は高台に避難する-など、日ごろからの備えや万が一発生した場合の対処法などをマンガで分かりやすくした。
贈呈式が市役所平良庁舎であり、受け取った下地市長は「良いガイドブックを作成してくれてありがとうございます。十分に活用したい」と感謝した。市では学校や公民館など公共施設を中心に配布したい考え。
同支部の長田幸夫、平良正樹両副支部長らが同席した。