運動は体と頭に良い/高齢者リーダー研修会
公民館のジム化など提言/和田さんが講話
2012年度の高齢者リーダー研修会(主催・市教育委員会)が16日、市中央公民館で開催された。講師を務めた健康運動指導士の和田芳勝さんは、運動は体と頭を元気にすると強調。運動は筋力を強くし、従来やれなかったことを可能にすると、具体的に効果を示した。
研修会には、市内各地区の老人クラブでリーダーとして活躍している約100人が参加した。
あいさつで、平良哲則生涯学習部長は「高齢化社会では、皆さんが健康で元気に過ごしていただくことが大事」と述べ、和田さんの助言を日ごろの活動に生かす努力を促した。
和田さんは「風邪で3日寝込むと、1歳分ぐらい体力が落ちる」と指摘し、運動の継続と体力の関係を事例で示した。
運動講座を受けても、中には三日坊主的にしなくなる人も多いという。継続しない理由に①運動の効果を実感できていない②運動をする環境が整っていない-を挙げた。
「運動は、3カ月続ければ何かが変わってくる」と効果を実感できる目安を示し、継続を呼び掛けた。
環境づくりでは公民館や自宅のトレーニングジム化を提言。「公民館にはトレーニング用の器具を備え、ゲートボールの前に利用したら良いのでは」と助言した。
家庭に関しては、いろいろなストレッチ運動を体得させ、これの実践を勧めた。
実技ではマットの升目を順番通り踏んで歩く複雑な運動を取り入れ、運動が身体のバランス維持や認知機能を向上させることを実体験させた。
最後は「一人でやる運動は体のために、みんなでやる運動は体と心のためにやる」とまとめた。