自立と社会参加目指す/平良庁舎
作品展示し啓発/精神保健福祉月間始まる
「こえてゆけ、そのとびら 心のとびらを」をスローガンに「2012年度宮古地区精神保健福祉普及月間文化作品展示」(主催・宮古島市)のオープニングセレモニーが1日、市役所平良庁舎1階ロビーで行われた。セレモニーでは、関係者によるテープカットが行われ精神障害者の福祉増進に対する理解と協力が呼び掛けられた。会場には、市内6事業所から手芸、木工陶芸など5部門の約160点が展示され、訪れた市民らが作品の出来栄えに見入っていた。作品展は7日正午まで行われている。
主催者あいさつで市福祉保健部の国仲清正部長は「今年から作品展示は障がい福祉課が主催で実施することになった。当事者が創作した作品を発表する場を設けることで創作意欲の向上を図るとともに、地域にこころの病への正しい理解を呼び掛けていきたい。精神障害者の自立と社会参加を目指し、ともに活動する地域社会にするための良い機会となることを願っている」と述べた。
セレモニーの最後は国仲部長やふれあいプラザの松川英文所長らがテープカットを行い、作品展示の開会を祝った。
作品展では、精神障害者が創作した書道▽写真▽絵画▽手芸▽木工陶芸-の5部門に分けて展示している。
また、来場者が良かったと思う作品に投票する審査も行われており、各部門上位3人は、月間関連イベントとして24日に市中央公民館で開かれる「こころの健康フェスタ」で表彰される。
平良庁舎ロビーを訪れた市民らは、精神障害者が手がけた作品を鑑賞しながら気に入った作品に投票していた。