「アンケート調査行うべき」/学校規模適正化説明会
狩俣地区 保護者から提案
市教育委員会は5日夕、狩俣集落センターで、狩俣地区の学校規模適正化の「基本方針見直し素案」の説明会を開催した。川満弘志教育長が宮古島市の児童、生徒数推移などの学校状況を説明した上で、素案の説明を行った。保護者や地区住民からは「詳細なアンケート調査を実施し、地域の声を反映させるべきだ」などの市教育委に対する具体的な提案が出された。
基本方針見直し素案で狩俣地区は「狩俣中を西辺中に統合することを検討する」「宮島小を狩俣小へ統合することを検討する」「池間地区については幼少中連携した教育を推進する」となっており、前回の基本方針で記されていた「2018年度までに統合する」という文言が削除されている。
保護者からは「統合すると、統合を検討するの具体的な違いは何か」との質問があった。これに川満教育長は「地域の様子を見ながら、地域の声を反映させていくという意味だ」と説明した上で、「地域から統合すべきだとの声が高まった場合には、それに対応するよう検討していく」とし、同地区では統合ありきで適正化を推し進めてはいないことなどを強調した。
また、地域住民からは「教育委は財政的なことには触れないが、学校教育の財政シミュレーションも遠慮せずに公開し、住民理解を深められるようにすべきだ」などの積極的意見も出された。
学校の統廃合をめぐり、規模適正化説明会は各地域でさまざまな反対意見が上がる中、同地区での説明会が円滑に進められたことについて川満教育長は「保護者から積極的な意見も出された。地域に対しては、誠実に教育委員会からの案を示し、理解を得られるよう努めたい」と話していた。