地域づくり事例紹介/県図書館連絡協研修会
前伊万里市民図書館長が講演
2012年度県公共図書館連絡協議会(会長・喜納眞正沖縄県立図書館長)第3回研修会が13日から宮古島を会場に2日間の日程で開幕した。初日は市中央公民館研修室で、佐賀県の伊万里市民図書館前館長、犬塚まゆみ氏が「地域づくりと図書館」をテーマに基調講演。同図書館が携わった地域づくりにつながる事例などを紹介した。
講演で犬塚氏は「地域づくりの土台は人づくり。郷土を愛し、主体的に社会に関わっていける人づくりが必要」と指摘。図書館の働きとしては「資料と人、人と人の出会いの場」であることを強調した。
また、「公共図書館は、税金を払っている市民のものであり、みんなの資料を持ち寄り分け合っている場所」とした上で「その目的を職員全員で共有しておくことが基本の基本」と強調した。
図書館の役割としては▽誰もが利用できることで情報格差を作らない▽必要としている人への必要な資料を提供▽行政の中の機関としての各部署との連携▽市民が求めているものを想像力を働かせキャッチする-などを挙げた。
会の冒頭、喜納会長と市教育委員会の川満弘志教育長があいさつを行った。市エコアイランド推進課の大金修一課長がエコアイランド宮古島市の取り組みについて説明した。
同研修会には県内公共図書館と学校図書館、教育委員会図書館担当職員ら約40人が参加。14日は視察研修として、市総合博物館や地下ダム資料館、メガソーラー実証研究設備、上野資源リサイクルセンターを見学する。