食で地域の絆構築を/ウチナー介護食講習会
ペースト食作りにも挑戦
県の地域支え合い体制作り事業・「食」による地域の絆の構築事業として、バリアフリーネットワーク会議(親川修代表)の「うちなー介護食基礎知識 調理実習・講習会」が27日、市中央公民館で行われた。食のバリアフリー化についての基調講演や調理実習も行われ、参加者たちは介護食としての沖縄料理の「やわらか食」「ペースト食」作りに挑戦した。
基調講演で親川代表は「おいしく食べるということは『生きること』であり、食べなくなると体力が落ちてしまう。きょうはお年寄りや介護が必要な人に食べさせるテクニック、食べたいと思わせる小さな配慮などを学んでほしい。また、介護食を通して地域のお年寄りと触れ合う絆づくりにも取り組んでほしい」と呼び掛けた。
また、言語聴覚士の高江洲章恵さんが「介護食の基礎~えん下の仕組み・誤えんの話」をテーマに講話した。
「誤えん」とは、食べ物やだ液、口内の汚れが少しずつ気管から肺に流れ込むことで、年をとることや病気(脳卒中など)によって起こり、「誤えん」を繰り返すと少しずつ食べられなくなり、体力低下と肺炎を繰り返して食べる楽しみの消失につながることが紹介された。
そのほか、調理実習では軟骨ソーキのレトルトを使った炊き込みおかゆやゴーヤーチャンプルー、魚汁などのやわらか食、ペースト食作りにも挑戦した。