手工芸品など展示販売
宮古病院でハートフェア
県立宮古病院の第9回ハートフェアが29日、同病院で開催された。利用者ら約80人の手工芸品が展示販売され、会場に訪れた病院関係者や一般市民が個性豊かな力作を買い求めた。そのほか、リサイクルバザーやバーチャルハルシネーション(幻聴・幻視体験)コーナーも設置され、多くの来場者が利用した。
同フェアは、精神保健福祉普及月間の取り組みの一つで、精神保健に対する理解の促進を狙いに毎年開催されている。
開会式で同病院の安谷屋正明院長は「この病院で行われるハートフェアは今年が最後。来年は新病院で行われる。きょうは楽しい1日をみんなで過ごしてほしい」とあいさつした。
利用者を代表して下地いずみさんが「きょうのためにみんな頑張って作品を作ってきた。ゆっくり楽しみながら見てほしい」と呼び掛けた。
会場にはデイナイトケアの活動を紹介する写真も掲示され、訪れた人たちはいろいろな活動に取り組む利用者たちの姿に見入っていた。
また、トートバッグ、キーホルダーなど利用者の多彩な手工芸作品も展示販売され、来場者は気に入った作品を購入するとともに、利用者たちとのふれあいを通して精神保健福祉に対する理解を深めた。