「集客への戦術講座」開講/雇用創造協主催
沖縄観光の課題など学ぶ
宮古島地域雇用創造協議会主催の無料スキルアップ講座「人が集まり続ける戦術講座」の第1期が21日に開講した。初日は午前に開講式などを行ったほか、午後からは県文化観光スポーツ部観光政策統括監の下地芳郎氏が「沖縄観光のさらなる進化に向けて」をテーマに講義を行った。
厚生労働省からの委託事業であるスキルアップ講座。今回は25日までの5日間の日程で観光に関する知識や接遇マナーなどを学ぶ。第1期には13人が参加申し込みを行っている。
宮古島商工会議所で行われた講義で下地氏は沖縄観光について、明治から昭和初期までは伝統文化をメーンに打ち出していて、1975年の海洋博覧会開催以降からビーチリゾートのイメージが定着し、現在にいたっていることを説明。その上で今後、どう展開させていくかが、これからの沖縄観光の課題と指摘した。
入域観光客数を増加させるためには客数の少ない4~6月の誘客に力を入れることが必要との考えを示す下地氏。今後、県では、就学前の子どもと母親、祖父母の3世代をその時期に誘致するキャンペーンに取り組む予定であると語った。
沖縄観光の課題としては、継続的な観光基盤の整備や観光に対する県民理解、観光振興に携わる人材育成の促進などを挙げた。
きょう22日はリピート率向上をテーマとした講義や商品開発ワークショップ、23日は「綾道ロード」散策、24日は島内エコ施設視察、25日には午前に企画発表会と意見交換を行い、午後の閉講式で参加者に修了証が授与される。同講座第2期は2月18日から22日に実施される。スキルアップ講座に関する問い合わせは同協議会(電話050・5806・3715)まで。