敷地面積変更案に同意/新ごみ処理施設で都計審
宮古島市都市計画審議会(真栄城宏会長)は4日、新ごみ処理施設建設に伴い、下地敏彦市長が諮問した「一般廃棄物処理施設の敷地面積変更」案など3議案を審議し、同意した。変更後の敷地面積は2万6300平方㍍で、現施設5000平方㍍の5・26倍。し尿処理施設上原苑(7500平方㍍)を移転し、新ごみ処理施設の用地を広げた。
新施設は、現在の焼却施設=西仲宗根=が老朽化して処理能力が低下し、トラブル発生も多いため、整備が急務となっている。新施設の建物は焼却施設、リサイクルセンター、リサイクル製品を展示して環境教育に役立てるリサイクルプラザを予定。既存施設と隣接して整備する焼却施設は、3月までに工事を発注し、早ければ15年に稼働する。
委員の一人は、新施設の敷地面積が既存施設と比べて、大幅に増えた理由を質問した。事務局は建築物が3棟と多い上に、運び込んだごみをすべて建物内に収容するために、施設規模が大きくなることを理由に挙げた。
議案はごみ処理場の変更のほかに、し尿処理施設上原苑の廃止、来間・前浜港地区の臨港地区指定についても審議した。
し尿処理施設の機能は、昨年7月に、荷川取の浄水管理センターに隣接して造った「市し尿等下水道投入施設」に移転。バキュームカーで搬入したし尿を水で薄め、浄水池に流している。
来間・前浜港は、来間地区0・6㌶、前浜地区が1・0㌶。来間地区で船揚げ場などが完成したことなどに伴い、管理運営を円滑に行う目的で、隣港地区に指定した。
審議結果はこのあと、市長に答申し、県での協議を経て、2月中旬の決定(告示)を予定している。