「西里通りは凸凹多い」/車いす利用者が「まち歩き」
宮古島市バリアフリー基本構想の策定に向けて、市内の実態を確認するための「まち歩き」が5日、市街地の西里通りなどを通る2コースで行われた。車いすの利用者や聴覚障害者ら約20人が参加。西里通りについては「凹凸がいっぱい」「車の交通量が多いから、歩道があると良い」などの感想や意見があった。
「まち歩き」は、昨年12月26日の施設歩きに次いで2度目。参加者の意見や要望は、今度中に策定する基本構想に反映させる。
出発式で下地敏彦市長は「障害を持つ人たちが同じような市民生活を送るために、どこに問題があるのか、体験して市に提言していただきたい」とあいさつした。
第1コースは市役所-西里通り-中央通り-新宮古病院前交差点折り返し-久松線-市場通り-市役所を結ぶ道のり。第2が市役所-中央通り-西里通り-アツママ御嶽前の大道線-中央縦線-市役所を結ぶコース。
西里通りで参加者らは、歩道がないために側溝の上を車を横目に歩いた。チェックシートを手に、道路の状況や障害物などをチェック。西里通りには、「問題あり」の最低評価をする人が多かった。
報告会で島尻秀樹都市計画課長補佐は「市街地には違法駐車が多い」と指摘。交通マナーもバリアフリーの程度を測る要素だとし、同問題の対策を基本構想に盛り込む考えを示した。
長位鎌二良さんは、海邦銀行宮古支店の支店長に、スロープの改善を要望したところすぐに対応し、安全に出入りできるようになったと報告。一方、「車いすで自由に出入りできる店はそう多くはない」とも指摘した。
サンエーショッピングタウンの西側交差点に、歩道と横断歩道に段差があるため車いすで入れない箇所があることも報告された。