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社会・全般
2013年2月17日(日)9:00

支援の重要性を訴え/がんケア講演会

保坂氏(聖路加国際病院)が「トトロ」題材に


保坂氏の講演に聞き入る来場者たち=16日、県宮古合同庁舎2階講堂

保坂氏の講演に聞き入る来場者たち=16日、県宮古合同庁舎2階講堂

 「沖縄がん心のケア研究会」(事務局・那覇市)主催の講演会「家の力と家族のチカラ」が16日、県宮古合同庁舎2階講堂で開かれた。聖路加国際病院精神腫瘍科医長の保坂隆氏がアニメ映画のストーリーを通して、患者を支援するソーシャルサポートの重要性を訴えたほか、一般的に言われる「死ぬときの五つの後悔」などを紹介した。



 保坂氏は、宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」を題材に講演を行った。映画の中で主人公の姉妹2人を助けてくれた「トトロ」と「ネコバス」は、患者の身近にいて、支援したり助けてくれる「ソーシャルサポート」であるとの解釈を提示。なかでも「トトロ」は情緒的な、「ネコバス」は道具的なサポートをしているとの考えを示すとともに、がん患者でもソーシャルサポートがある人の方が死亡率は低いことを説明し「家族や親戚のつながりが強い沖縄もソーシャルサポートを強く感じる」と語った。

 一般的に言われる「死ぬときの五つの後悔」として①健康を大切にしなかった②やりたいことを先送りしていた③正直に言えなかったことがある④会いたい人に会っておかなかった⑤愛する人にありがとうと言えなかった-の5点を挙げ「自分の余命を知らないと愛する人に最後に『ありがとう』と言うことができない」として、がん患者への告知に対する持論を示した。

 来場者たちはメモを取ったりしながら保坂氏の話に聞き入っていた。


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