内科の診療制限解除へ/宮古病院
医師確保にめど/4月に新患外来再開で調整
昨年8月から宮古病院(安谷屋正明院長)では、内科医師の欠員により内科新患外来診療を休止する診療制限を実施してきたが、このほど新年度の医師確保にめどがついたことから、4月に診療制限を解除し、新患外来再開に向け調整していることが分かった。同病院は「内科の医師を含め4人の医師確保にめどがついたことから4月に診療制限の解除に向けて現在調整している」と説明した。
同病院では、昨年の6月末から8月までに内科医師の退職や体調不良による休職などで欠員が発生。通常の診療体制を守ることが困難となり同8月23日から患者の半数近くを占める内科の新患外来診療を休止するという異常事態となっていた。
昨年8月以降の診療体制は、新規の患者(紹介状無し)については、開業医院・病院を受診するようお願いし、当分の間は紹介状のある患者のみ診療▽これまで同病院の内科を受診中の患者はこれまで通り予約日に受診を行う▽救急の患者については、これまで通り同病院の救急室を受診することができる-。
曜日による区分では、月曜と水曜日が予約患者のみの診療。火曜、木曜、金曜日が開業医院・病院からの紹介状のある患者、予約患者のみの診療となっている。
現在実施している診療制限は、その科の医師が減ってくると残った医師にしわ寄せがいって疲弊してしまい、最低限の診療体制を確保することすら難しくなることから、そうした状況に陥らないため、医師負担の軽減を図ることも目的に実施している。
4月に診療制限が解除されれば、約8カ月ぶりの通常診療体制となる。