教育・文化 社会・全般
2013年3月8日(金)9:00
「愛情弁当」で応援/高校入試
家族そろって昼食
高校受験が始まった7日、宮古地区の各高校では、手作りの応援弁当を受験生と家族、親せきが一緒に食べる光景が見られた。受験会場での愛情あふれる応援昼食は、宮古独特の風習という。
受験生が午前中の試験を終わって校舎から出てくると、父母らは「おつかれさん」と声を掛け、昼食の場所に迎えた。
宮古高校校門側の木陰には、奥原勇登君(西辺中)と親泊大介君(同)の一族9人がそろった。
料理には縁起の良いトンカツや赤飯、エビフライも添えた。勇登君の祖母は「弁当をたくさん食べて、力を出し切って合格してほしい」と激励。勇登君は「みんなの応援や、おいしい料理は励みになる」と笑顔だった。大介君は「おいしい弁当を食べて、午後からも頑張りたい」と気合いを入れた。
大介君の母鎮子さんは早朝5時から、料理作りに腕を振るった。「食材は、食べた後に眠気が出ないよう選択に気を配った。料理は、日ごろから好むものを作った」と話す言葉に、愛情がにじんだ。