吹奏楽指導の功績たたえ/長濱隆さん 退職記念コンサート
音楽家、吹奏楽の指導者として多大な功績を収めた音楽教諭の長濱隆さんの退職を記念するコンサートが24日、宮古島市中央公民館で開かれた。長濱さんの教え子を含めて関わりのある人が多数出演し、長濱さんの功績をたたえながら演奏した。長濱さんは「たくさんの喜びをもらった。本当にありがたいこと」と、コンサートを企画した実行委員会のメンバー並びに会場の聴衆に感謝した。
長濱さんは教べんを取りながら作曲活動で類いまれな才能を発揮。これまで多くの賞を受賞してきた。その傍ら複数の音楽関係団体に所属し、音楽への情熱を島内外で訴えてきた。
吹奏楽の指導者としての実力は折り紙付き。配属先の各学校の生徒を指導して県や九州のコンクールで上位に入賞させてきた。
これらの功績をたたえるために実行委がコンサートを企画した。会場には多くの市民が駆け付け、長濱さんの指揮による吹奏楽や自身の演奏を楽しんだ。
コンサートでは、はじめにオリンピック・マーチと宝島を演奏。カーペンターズのトップ・オブ・ザ・ワールドの指揮もとった。長濱さんは38年間の教員生活を振り返るように指揮をとり、繊細かつ迫力の演奏で聴衆を魅了した。
この後は、今回の記念コンサートに集まった出演者が登壇し、長濱さんへの感謝を込めてトランペットやトロンボーン、サックスを演奏した。フロイデ合唱団は「花は咲く」「なりやまあやぐ」を歌った。
最後はアメリカン・シンフォニーやエンターテインメント・マーチ、パイレーツ・オブ・カリビアンを演奏。聴衆はさまざま楽器の調和に酔いしれた。
長濱さんは「身に余る光栄です」と謙遜。「これからいろいろな形で恩返しをさせていただきたい」と感謝を込めて話した。