親子2代囲碁棋士へ/知念四段の次女 文佳さん院生に合格
囲碁棋士楊嘉源九段、知念かおり四段=宮古島市出身=夫妻の次女文佳さん(10歳)が、日本棋院の院生に合格した。3月16日に試験があり、合格通知が22日に届いた。親子2代の囲碁棋士へ、期待が高まっている。
文佳さんは、6歳のころに囲碁を覚えた。現在はアマ六段ぐらいの実力というから、上達がかなり早い。院生試験では、日本棋院の師範と対局し、力を認められた。
文佳さんは「絶対合格すると思っていた。(師範の)先生とのテストの碁は、いい碁が打てた。合格できてうれしい」と感想。「院生になったので、囲碁を一生懸命勉強して、2年後ぐらいには入段したい」と目標を話した。
院生の対局は、4月6日に始まる。土、日に囲碁を打ち、成績次第で囲碁棋士に採用される。年間の採用枠は男女の院生で競う一般枠3人、女性枠1人の計4人。プロへの道は、狭き門という。
母かおりさんは「院生は、同じ目標を持つ人同士。いい影響を受けながら、伸びてほしい。棋士になれるかは、本人の努力次第」と檄を飛ばす。
祖父の知念正夫さんは「かおりがプロになった時より、うれしい。プロになるまで、頑張ってくれると期待している」と、院生合格を喜ぶ。