「残そう美しい海」/池間小中
児童生徒が願いを壁画に
「池間の子供たちと描く壁画・思い出づくりプロジェクト実行委員会」(波平三郎会長)から壁画制作の依頼を受け、絵画を描いていた池間小中学校(勝連常治校長)の児童・生徒計10人が28日、波平会長宅のブロック塀に美しい海の壁画(長さ約10㍍、高さ約2㍍)を完成させた。子どもたちは、生き生きと描いた色とりどりの熱帯魚を前に歓声を上げていた。
同実行委員会は、波平会長宅が池間漁港近くにあり、地元住民や観光客に目立つブロック塀であることから、同校に壁画を依頼していた。
同校の運天さつき教諭が、小学生3人と中学生7人に上手な描き方を指導した。子どもたちは、25日から壁画制作に着手。宝石の一種である赤色サンゴやカツオ、スズメダイ類、ウミガメ、フグなどを描いた。壁画の端に「池間島の美しい海」と大書した。
波平会長は「感性豊かな子どもたちの壁画が完成し、とても良かった」と語った。今後、壁画前の花壇に美しい花を咲かす植物を育てることにしている。
生徒会長で2年の勝連健人君(14)は「良い思い出となった。来年は高校に受験するので、壁画は受験勉強の励みになる」と話した。