八重干瀬観光に420人/雄大な自然に感動
サンゴ礁や魚間近に/きょう「サニツ」
池間島北方の沖合に広がる八重干瀬に上陸する恒例の「八重干瀬観光ツアー」が11日、2日間の日程で開幕した。本土からの観光客約420人が、美しいサンゴ礁や生き物に感動し歓声を上げた。
この日の午前、観光客らは、はやて海運のフェリーに約220人、宮古フェリーに約200人が分乗し、平良港から出港。はやて海運はキジャカ干瀬、宮古フェリーがドゥ干瀬と称するサンゴ礁にそれぞれ接岸した。
上陸した観光客らは、枝サンゴやテーブルサンゴなどを踏みつぶさないようにゆっくりと歩いた。
上陸した干瀬のうち、キジャカ干瀬では、スイショウガイの貝殻を手にした女性たちが「きれいな貝殻」と歓声を上げ、記念撮影した。貝殻は元の場所に戻した。
観光客らは、約1時間の上陸体験を満喫し、笑顔を見せていた。
帰港中の船上では歌、三線、太鼓による民謡ショーが繰り広げられた。参加者らは「漲水のクイチャー」では手拍子を打ったり踊ったりした。
山本英行さん(32)と息子の琉太君(3)は東京都から参加。「今年で3回目の上陸。いつ来ても八重干瀬は素晴らしい」と声を弾ませていた。
きょう12日は旧暦3月3日に当たる「サニツ」。宮古各地で潮干狩りを楽しむ光景が見られそうだ。