トライ完走に願い込め/保育士が手作り
シダとスターチスで花冠
第29回全日本トライアスロン宮古島大会の上位100人に贈られる花冠の手作り作業が20日午後、市総合体育館で行われた。市内の法人保育園で働く保育士約30人がボランティアで参加し、シダにスターチスの花を編み込む花冠100個を作り上げた。作業に参加した保育士の皆さんの願いは全出場選手の完走。その思いを花冠に込めた。
花冠は、トライアスロンの3種目200・195㌔を完走した選手のうち、上位100人の頭上に輝く栄冠。多くのストロングマンがゴール後も誇らしげに掲げる貴重な贈り物だ。過去には完走者全員分の花冠を作っていたが、近年はシダの不足で100個に限定されている。
第29回大会用の花冠づくりには市内九つの保育園から約30人が参加した。それぞれ花冠づくりは手慣れたもので、手際よく効率的に作業を進めた。
シダをきっちりと編み込み、ピンク、黄色、紫のスターチスの花で鮮やかな彩りを加え、一つ一つオリジナリティーあふれる花冠を作り上げていた。
ふたば保育園の池間光江さんは10回以上花冠づくりに参加している。「願いは全選手の完走。頑張ってゴールを目指してほしい。そんな思いを花冠に込めています」と話し、花冠づくりの手を早めた。
ひよどり保育園の狩俣和子さんは「何よりも、選手が事故なく、無事にレースを終えることを一番願っている。宮古島の自然、人情を楽しみながら完走を目指してほしい」と出場全選手にエールを送った。