11/22
2024
Fri
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
社会・全般
2013年5月18日(土)9:00

「麻姑山」を発行/故平良好児さんの句集

生涯7000余りの作品残す


故平良好児さんの俳句を収録した「麻姑山 平良好児句集」

故平良好児さんの俳句を収録した「麻姑山 平良好児句集」

 宮古の文学界をリードしてきた故平良好児さん(1911~1996年)の俳句を収録した「麻姑山 平良好児句集」がこのほど、麻姑山書房から発行された。


 平良さんは「宮古文学の種蒔く人」と知られ、生涯7000余りの俳句の作品を残したが、句集は一冊も出版しなかった。

 平良さんの遺志を受け継ごうと生前、平良さんとゆかりのあった伊志嶺亮さん、仲宗根將二さん、友利昭子さん、宮川耕次さんが「平良好児句集をつくる会」(伊志嶺亮代表)を発足させ準備を進めてきた。

 平良さんが感じたことや人生感などを自然や風景などの季節感とともに詠んだ俳句は、「島のあけくれ」「虹の足」「ピカソの青」など11のタイトルに分けて計518句が収録されている。

 つくる会の友利さんは巻頭で「この句集は(平良好児)先生の夢ののこりのひとつなのかもしれない。ここには表記や季語や定型からも解き放たれ、自由に羽ばたく好児先生の青潮(オースゥー)のような世界が広がっている」と記している。

 巻末では仲宗根さんが「麻姑山俳句会」は平良さんの遺志を引き継いで活動を続けていることや、「ゆいみなぁ俳句会」「宮古島ジュニア俳句育成会」「しきなみ短歌会」「宮古島文学」「宮古ペンクラブ」など、数々のサークル名を挙げ「好児が生涯もっとも排斥した『文学不毛』は、たとえ『俗論』であってももはや口にする人はいないであろう。『種』は確実に定着し広がりつつあるのである」と綴っている。

 装画・表紙デザインはのひなひろしさん。A5版サイズ。129㌻。
 問い合わせ先は麻姑山書房(電話72・7669)まで。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!