入院患者の移送無事終了/あすから外来診療開始
宮古病院、新施設で本格始動
5月31日から行われてきた新宮古病院への入院患者の移送が1日も行われ、重症患者を含む116人がこれまでの病院から新施設に移った。これで、一時帰宅者を除く全入院患者の移送が終了。きょう2日に残る備品の移動や清掃作業などを行った後、あす3日から外来診療が始まり、新宮古病院が本格的に始動する。
同日の患者移送は午前8時30分からスタート。前日に移送された産婦人科と小児科以外の診療科の入院患者を、救急車や市内の福祉施設から借りた車両などを使って移送。集中治療室に入院している重症患者もいたことから、様態が急変する可能性も想定して作業は行われたが、病状が悪化するなどのトラブルはなかったという。
移送作業には前日同様、病院職員と宮古病院のOB看護師、沖縄本島や石垣市の病院医師などのボランティアを合わせ約400人が参加。当初予定より早い午後2時に116人の移送を終えた。
安谷屋正明院長は「看護師のOBや県外からのボランティアが参加してもらえたので人員の余裕ある配置ができ、全く問題なく安全に移送をすることができた」とボランティアの協力でトラブルなく移送を終えることができたとの考えを示すとともに、「新しい病院を住民が待ち望んでいたということを身にしみて感じている。機能の整った新病院に移ることで気持ちも新たにして、患者の求めるものにしっかりと応えられる医療を展開していきたい」との思いを語った。
外来診療の受付時間は午前8時30分~同11時。診療は午前9時~午後5時。土・日曜日と祝日は休診。