「明るさが能力発揮できる」/大嶋氏が人材育成術語る
宮古島観光協会青年部が講演会
独自の朝礼が人材育成術として注目を集めている居酒屋「てっぺん」の創業者・大嶋啓介氏を講師に迎えての講演会(主催・宮古島観光協会青年部)が1日、JAおきなわ宮古地区本部大ホールで開かれた。大嶋氏は「明るい空気を作ることで会社やチームの能力を最大限に発揮できる」との考えを示した上で、「夢を持つことで人は変わることができる」と訴えた。
従業員が大きな声で自分の夢などを語る元気な朝礼が業界内で話題を呼び、最近では飲食業者だけでなく教育関係者など多くの人が朝礼を見学に訪れている同店。現在は同店をはじめ複数の店舗を経営する会社の社長を務める大嶋氏は今回、「てっぺん独自の人材育成術を語る~どうすれば人は輝くのか」をテーマに講演を行った。
活気あふれる朝礼の様子を収めたビデオを見せた大嶋氏は「最初から元気なメンバーが集まっていたわけではない。変わっていく姿を見て可能性がない人はいないと気付かされた」と語る。
人が幸せや楽しさを感じる大きな要素として「良好な人間関係」を、チームの能力を最大限発揮させる人間関係を作るために最も必要なものとしては「明るさ」を挙げる。朝礼を行っている目的を「いかに明るく、わくわくした空気を作るか」と説明した上で、「成功するからわくわくするのではなく、楽しんでいるから結果が出る。やらされている夢はかなわない」との持論を展開。「輝きを持っていない人でも夢や仲間を持つことで人生を変えることができる。可能性のない人はいない」と訴えた。
「この世に、いつでもできるということはない」との考えを示す大嶋氏。両親が健在のうちに自分を生んでくれたことへの感謝を伝えるよう呼び掛けた。
会場には約300人が来場。大嶋氏の話に聞き入っていた。