過去最高の16万8000冊/市立図書館貸出冊数
移動図書館が伸びる/12年度利用状況
宮古島市立図書館(砂川隆館長)はこのほど、2012年度の利用状況を発表した。それによると貸出冊数が過去最高を記録した前年の15万5967冊を1万2465冊上回り16万8432冊となり、過去最高を更新した。砂川館長は「平良と城辺両館の移動図書館の利用が大きく伸びて全体的な貸出冊数を押し上げたことが要因」と説明した。
各図書館の貸出冊数は平良図書館(移動図書館含む)が2年連続で10万冊超えの13万351冊で、対前年比では1万672冊増となった。
城辺図書館(移動図書館含む)は同比1557冊増の3万5824冊。平良北分館は同比236冊増の2257冊となっている。
平良図書館の移動図書館(みらい号Ⅱ世)は前年比で22%増(3580冊)の2万3冊。城辺図書館の移動図書館(夢の光号)は同比28%増(3966冊)の1万8230冊となった。
移動図書館について砂川館長は「移動図書館は子どもだけでなく、大人も対象であることをいろいろなイベントで呼び掛けてきた。そうした周知活動が浸透していると思う。また、市民のニーズに合った取り組みを展開しており、市民の読書意欲も上がっている」と説明した。
移動図書館は、各訪問先で前年実績を上回っており、特に子育て支援センターや介護事業所などで大きく伸びている。
また、12年度から始まった宮古島徳洲会病院での移動図書館は入院患者やその付添にも人気で24回の訪問で1090冊の貸出実績となった。
そのほか、入館者数は平良、城辺、北分館の3図書館を合わせて延べ7万3470人で前年比では3665人増となっている。
3館の貸出利用者数は4万6945人で対前年比で16%増(6415人)となった。
同館では「貸出利用者数を入館者数と照合した場合、11年度は入館者総数の約58%が本やCD、DVDなどの資料貸出利用者だったが12年度はそれが約64%となり、以前の閲覧のみの利用者が貸出利用者へと変化している」と分析している。
平良図書館は、10年6月に現在の市役所平良第2庁舎1階部分に移転、駐車場が確保されたことで市民の利便性が向上している。