虫歯予防でブラッシング指導/デンタルフェア
義歯の作成工程も体験/500人余の親子が参加
歯と口の健康週間(6月4~10日)にちなみ9日、宮古地区デンタルフェア(主催・県歯科医師会、主管・宮古地区歯科医師会)が市平良のぱいながまホールで催された。虫歯予防のためのブラッシング講習会のほか、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士など歯の健康に関わる仕事を紹介し、子どもたちが義歯を作成する工程などを体験した。会場は500人余の親子連れでにぎわった。
同フェアの宮古地区での開催は今回で3回目。会場内はキッズコーナー、ブラッシングコーナー、顕微鏡コーナーなどに分けて、歯科医院の中で行われる仕事の内容を紹介しながら、歯の健康について子どもにでも歯科医院の仕事が分かるよう工夫を凝らした。
義歯を作成するコーナーでは、自分の歯型を実際に取って、石膏を使って作成する工程を歯科技工士が子どもたちに作り方を教えた。
また、顕微鏡コーナーでは子どもの口腔内から実際に唾液などを採取し、虫歯の原因菌が動いている様子などをスクリーンに映して、歯磨き習慣やうがいの大事さなどを歯科衛生士が説明していた。
宮古地区歯科医師会の我如古充会長は「歯科クリニックで行われる仕事を体験してもらうことで、歯の健康の大事さを深く広く周知することができる。多くの子どもたちが関心を持って参加してくれてうれしい」と話した。
母親と一緒に各種コーナーを回ったという山口梨乃さん(5)は「口の中にばい菌がたくさんいたので驚いた。これからは教わったように歯磨きをしたい」と話していた。
技工士の体験をした川田龍也君(6)は「歯医者さんにはいろんな仕事があることが分かった。自分の歯を大事にするよう毎日、歯磨きをしたい」と感想を述べた。