ライトダウンに役立てて/放課後子ども教室児童
手作りエコキャンドル寄贈
放課後子ども教室でエコキャンドルづくりに取り組んだ子どもたちが11日、市役所平良庁舎を訪れ、「慰霊の日のライトダウンに役立てて」と下地敏彦市長に自分たちで作ったキャンドル約400個を寄贈した。
市が主体となり、広く市民や事業所に取り組みを呼び掛ける「慰霊の日ライトダウン」は今年で5回目。沖縄戦の組織的戦闘が終結した6月23日に、照明を落として戦争や平和について考えることで悲惨な沖縄戦を風化させないとともに、ライトダウンなどの日常生活でできるエコについて考え、実践してもらうことが目的で、6月23日の正午からと午後8時からの実施を呼び掛けている。
今回、エコキャンドルづくりに取り組んだ放課後子ども教室は宮原、平良第一、東、佐良浜、久松、来間、西辺、北の8校。各教室では、市から廃油を使ったキャンドルづくりの依頼を受け、5月21日から今月7日までに総勢約500人で製作した。
贈呈式は平良庁舎1階ロビーで行われた。児童を代表して佐良浜小学校5年の上原愛姫さん、浜川咲良さん、前泊礼音さんが「戦争で亡くなった人をなぐさめるためにエコキャンドルを作った。みんなで心を込めて作ったキャンドルを慰霊の日のライトダウンに役立てて」と下地市長にキャンドルを手渡した。
下地市長は寄贈に礼を述べるとともに「慰霊の日は戦争のない平和な島にしようとみんなで祈る日。みんなでろうそくをともして、友だちと仲良くしようなどという思いで頑張ろう」と呼び掛けた。
寄贈されたエコキャンドルは、慰霊の日ライトダウンに参加する事業所に無料配布される。市では現在、参加事業所を募集している。