宮古地区から3人に委嘱/県文化財保護指導委員
地域の文化財保護活動へ
【那覇支社】県文化財保護指導委員の委嘱状交付式が11日、教育庁で行われた。今年度30人の同委員には、宮古地区から宮古島市の洌鎌英樹さんと和田卓也さん、多良間村の比嘉英秀さんの3人に委嘱された。和田さんら出席者に、諸見里明教育長(代理・石垣安重参事)から委嘱状が手渡された。任期は1年。洌鎌さんは17年目、比嘉さんは16年目、和田さんが11年目の継続で任命された。
石垣参事は「県の歴史を物語る文化財は、祖先が残したかけがえのない県民共有の財産。地域の貴重な文化財を保護する指導者として、愛護精神を高めてほしい」と激励した。
交付式の後、和田さんは「宮古島市や地域の住民と連携して、身近な文化財に光を当てる活動をしたい」と話した。
指導委員は、各地域に所在する国・県指定文化財の所有者や地域住民に対し、指導、助言し、保護思想の普及活動を行う。今年度は7月から来年1月までの7回、第1日曜日に巡視する。その結果は当月末までに教育長に報告する。
洌鎌さんが巡視する、国指定・登録・その他の文化財の対象は、カラスバト、東平安名崎、ミヤコサワガニなど10件、比嘉さんは、多良間島内のオカヤドカリ、塩川御嶽のフクギ並木、寺山の遺跡など13件、和田さんは、仲宗根豊見親の墓、キシノウエトカゲ、野原岳の霊石など約20件。