少雨傾向、干ばつ懸念/宮古島地方
先月21日以降、宮古島地方は雨が少ない状況が続いており、サトウキビなどの農作物に与える影響が懸念される。宮古島市は干ばつ対策会議の開催を検討、12日にも関係機関を集めて対策を講じる方針だ。宮古島地方気象台によると、台風7号の接近などに伴って11日からは雨が降りやすい気象条件になるという。
気象台によると、先月21日から今月7日までの総雨量は▽平良下里1・5㍉▽城辺3・5㍉▽下地島空港5㍉▽多良間村仲筋2・5㍉-だった。8日は午後6時現在で、平良下里と下地島空港で5・5㍉、城辺で3㍉、多良間仲筋では6㍉が観測されているが、農作物にとっては雨が足りない状況が続いている。
雨が少ない状況を受けて各地ではスプリンクラーが稼働している。製糖工場によるとサトウキビは「何とか持ちこたえている」状態だという。ただ、株出しや春植えに与える影響が懸念され、「週末の雨に期待したい」としている。
市は天候を見ながら対策会議を招集。このままの状況が続けばトラックによるかん水を実施する。
市は今年度、トラックに積むタンク19台分の購入補助を行い、台数は全65台となった。ただ、現時点では全タンクの納入が間に合わないため、総台数65台によるかん水は難しい状況だ。